遠い日の夏?

 2007-09-03投稿
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『仕事帰りだし、疲れてみんな帰っちゃったんですかね〜』と早織

『今日は土曜だよ!明日仕事は休みって、さっき言ってたから帰ってはないな』

そんな話をしてると、遠くから数台の原チャリの音が聞こえて来る。

『ビンゴォ〜』

現れたのは洋介達だった。

『あれ〜ずいぶん減ったな〜みんな帰っちったの?』

『アンタラ、何処に行ってたの〜? 海まで探しに行ったら、先輩が戻ったって言うから、ソッコーで戻ったら居ないからさぁ〜』

『ワリィ、腹減ったから、牛丼食ってた』

『何ソレ〜』

『つか、暑いから、北小のプール行こうぜ?』

『ナイスアイデア!』

『行こう行こう』

『洋介君、アタシの原チャ調子悪いから、美紀を乗っけてってよ〜。どうせ北小行くのにアタシん家通るから、原チャ置いてくよ〜置いたら竜二君、アタシを乗っけてって。』

美紀は下を向くしかできなかった。(何て事を言うのこの先輩はぁ〜)と思い心臓が凄くドキドキしていた。

洋介が美紀のとこまで来た。『いいよ。乗んな!』

『失礼します』

美紀は左腕をツッパってテールを掴み、右手は洋介の肩を添えていた。自分の顔が火照ってるのがわかった。まだドキドキしている。
美紀は男の後ろに乗るのは初めてであった。

(いい匂い・・・何の香水だろ・・・)

洋介は顔を半分振り返り、
『落ちんなよ!美紀』

『はい・・・』

北小へと走り出した少年少女達、原チャリ8台の内、 男女で乗ってるのは、洋介と美紀だけだった。


つづく

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