猫はまるでなにかに飛び掛かろうとするように、月の真ん中で、大きく伸び上がり、顔だけこちらを向いてジッと見下ろしていた。 尚:ねぇ。見て見て!月の中に黒猫がいる! 尚は、庄仙寺の裏の空き地で一緒にサッカーをしていた友達に言った。 友達:なに言ってんだよ。月の中にいるのは兎だろ??兎が餅を突いてんのさ! 友達は、またゴールに向かってドリブルしながら腹立たしげに尚に言い換えした。 尚:そうなのかなぁ。でも今日は兎じゃなくて黒猫に見えるんだけどなぁ……
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