空と海と大地よ、全部なくなれっ!第?話

L  2007-09-05投稿
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店を出て、実奈さんと歩く。駅へ向かい、人通りの少ない路地へと出た時、一人の高校生とすれ違った…

私の左の肩と彼の左の肘がわずかに触れ、2歩遠ざかった時、後ろから、

「ユーキ?」

男の声。

ん?

振り返った。

その彼を見つめた瞬間。

時が止まった。

ゆっくりとゆっくりと流れていく『時』に私は気づかない。
ずっと彼を見つめてた…

「あっ」

「すみません」

彼はそう言って悲しそうにこう続けた。
「ユーキ、なわけ…ないですよね。」

「すみません」

そう言って立ち尽くす私を残して彼は立ち去った…

心が切ない

体が動かない

胸が苦しい

去り行く彼を見つめながら、私は気づかなかった…

『恋におちた』ってことに…



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