『刹鎖』

 2007-09-05投稿
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醒めた視線の先に
見えるのは
戯れ遊ぶ光と影の矛盾

夢泳ぐ魚になって
空に咲く春を願う

朱に色付く窓辺に
置きさられた華は
今日も今を待ってる

あといくつ
砂が落ちれば時は動く?

泣きそうで寄り添った
椄の燕も渇れてく

もがいても
冷たい水の中
沈む歪んだ満月

優しげな温もりに溺れても
また掴めない
それまでと同じ様に…

海の色している空
刻印の影も薄れる

流した涙で
明日の朝が霞んでも

まだ鳴り止まない
小さな鼓動が
確かに此処にある

求めてる事の意味さえ
無心な存在は無いけれど

不透明な血脈が
路を拡げている

ただ歩幅を合わせる事すら
矛盾に生かされてる

波の音が聴こえないから…

螺旋のざわめきが止んだら

夢泳ぐ魚になって
空に咲く春を願う

あと少し砂が落ちて
時が動けばいつかは

海の色してる空へ

肉塊の中埋め込んだ
純白の翼を引き抜いて

絶無と云う距離を超え
清新の果てまで

不確かな未来へ旅に出る

零が生まれ変わる世界へ…



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