もしこの恋が...

ゆい  2007-09-06投稿
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健太…貴方に好きになって後悔は無いよ。ただ…何も出来なかった私に後悔してるんだ。
春、健太と同じクラスになってもすぐには話すどころか、関わることも無かった。
そして数ヶ月後、劇の鑑賞日になった。席は名簿順だったので必然的に健太と私は隣りだったね。長椅子に6人ずつ座るため狭かった。そのせいで健太と私の腕が当たっていた。私は不思議と嫌じゃなかった。むしろ健太の腕から伝わってくる温度は温かくて心地良かった。そんな時間がどれくらい過ぎただろう。私はずっとこうしてられたらって思ったんだ。
けれど、いつまでもそれは続かなかった。私達と同じ椅子に座っている一人が先生の目を盗んで友達のいる椅子に座った。そのせいでゆったりと座れたので健太の当たっていた腕が離れた。私は急に寂しさに襲われた。だから私はもう一度健太の腕に触れたくて少しずつお尻をずらし、健太に近付いた。そして腕をソッと当てた。そして寝たふりをしてずっと触れていた。私はきっとすぐ健太は離れると思ってたのに離れなかったね。だから劇が終わるまでずっと触れていられた。とても幸せな気分だったんだ。今でもその温もりを思い出すことが出来るよ。そしてあの時のように幸せな気分のように幸せな気分になるんだ。
思えばきっと、あの瞬間から好きになってたんだね。だけど鈍感な私は健太を好きなことに気付かなかったんだ。

数ヶ月後、私は同じクラスの鏡夜を好きになった。
好きになったのは何となくだったんだ。健太を好きになるまでの恋はいつも一緒で何となくだったんだ。だから健太は私の中で誰よりも特別な存在だよ。

私は鏡夜を好きになった頃人間不信になってたんだ。けどこれが健太と関わる切っ掛けだったね。私が人間不信になった要因はいろいろあったんだ。
それは健太を好きになるのに大きく影響したんだよ。

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