次の日−−−
「おはよー」
ジュリアの友人、優美(ユミ)が声をかけてきた。
しかし、ジュリアは上の空でユミの声は耳に入っていないようだった。
昼食時−−−
ユミとジュリアは二人で昼食を食べていた。
「じゅりさぁ・・・」
「何??」
ユミがジュリアの瞳をしっかり見る。
「あんた、恋、してるでしょ」
沈黙。
沈黙のあと、ジュリアの顔は真っ赤になった。
「ほーらやっぱりねー!で、誰なのかな?」
「ちがうってば!」
「何が違うのよ。上の空かと思ったら時々溜め息ついちゃって。口なんてだらしなくゆるんでたわよ」
これのどこが恋じゃないのよ!と、ユミは踏ん反り返って言った。
確かに、胸はどきどきして、考えると顔が熱くなったりするから、恋なのだろう。
でも、人外生物に恋してると言ったらユミはどうするだろう。
さらに、彼は−−−悪魔なのだ。
アルには絶対言えないと、本能的にジュリアは思った。