祐希「で…使真に対抗できる力ってのは何なんだよ」
怜子「よく気付いてくれたわね。ソレこそアタシ達科学技術組が時間と全精力をかけて開発しだしたものなのよ!」
怜子はわが子の事を話すようにうれしそうに笑いながら言った。
瑞枝「――その力は…
“イヴェリス”と呼ばれる人心精(ジンシンセイ)機動戦兵器。――これならば、使真にも攻撃をあて、ダメージを与えることも可能なの。」
祐希「ジンシン…?イ…ヴェリス――」
瑞枝「えぇ――。
“イヴェリス”は人間の精神の力によってその威力を発揮するモノ。
したがって…そのへんの機械モノのように操作や操縦もまったくいらない。ただしどれだけ“イヴェリス”と同調(パシザー)できるか…そこが重要になるわね…」
瑞枝は兵器について話はじめる。
紫穂「…同調…動かすのに技術がいらないなんて便利…」
怜子「確かに便利…でもそぅとも言ってられないし…パシザーするとなると使える人間も限られてくるのよ。できるだけ高いパシザー率をはじき出さないといけないからね。」