皆クスクス笑ってる。私が見たものは、机に<しね>とかいてあるのと、捨てられた体操服だった。
「あっれー、来たんだ。」 「もう来ねぇかと思ったぜ」「自殺したかと思ったし」
アハハハハハハッ
皆笑ってる。くそぉっ!!私は涙を流しながら屋上へと走っていった。そして、ホントに死んでやろうかと思った。ひとつ呼吸をして、屋上の先に立ち、片方の足を前に出した―…すると、
「辞めろ!」何処からともなく声がした。誰だろう、私は声のしたほうに顔を向けた。
そこにいたのは、ヒトメボレしたくなる程の、男の子だった。
「そんな事して何になるんだ!お前は、生きていていい人間なんだよ。君を必要としてくれる人もたくさん―……」「キレイゴト言わないで!!」「!!?」「何も知らないくせに、勝手な事をいわないでよ!!」
私は走り出した。「…はぁ」男の子はひとつため息をついて私を追いかけた。 「待ってよ!」
男の子は、私の手を掴んだ。
「さわらないでよ!!」「聞いてくれ!」
男の子は、掴んだ手を離し、こういった。
「誰でも辛い事はある。何があったのか!?良ければ俺に話してくれ。」
「…」私は考えた。そして―…
「じゃあ…」 私は、語り始めた―