ヤス#151
【竹内親分の妻・純子】
「あの…ねぇ、やっちゃん。お話があるからって黙ってついて来たけど…ここ、不味くない?知ってるの?ラブホテルよ」
「はい。それくらいは知ってます」
「じゃあ…何をするところかも知っての上…なのね?」
「母さん、これを見て下さい」
ヤスは、ソファに腰掛けて怪しい微笑を浮かべている純子にアイノツブテを差し出した。サトリから預かった時はゴマ粒程度の大きさだった物が、今では小豆大の大きさまで成長している。純子の手のひらにのせた。
「まぁ!大きなダイヤモンド!…ん?違う。ダイヤじゃないわ…でも、この煌めきは何なの?」
「アイノツブテ…」
「アイノツブテ?」
「母さん、これを見て」
ヤスは立ち上がると着ている服を脱いだ。全裸になって純子の前に立ちはだかる。純子は予想もしなかったヤスの行動に驚き、手のひらで目を塞いだ。そして、指の隙間からヤスの逞しい体を見つめた。
(何て…逞しい…)
「母さん。背中。僕の背中を見て」
ヤスが背を向けた。純子は驚愕した。