「あ〜っ素敵な指〜」
そう。セックス中の 言葉。亜美はありのままを 口ずさむ。まるで歌うように。
亜美は彼の手から恋愛に入ってしまった。そう 手フェチってやつ!
亜美は高級時計の売り場にいる。日本人離れした男性が来店され
「これ、見せて頂けるかな。」亜美はドキッとした。手が手が手が・・素敵・・顔が赤くなるのがわかる。
お客様は値段もみないで いきなりお買い上げした。なんと120万円!
何故かキャッシュ。
危ない男にも見える。が、どこかマヌケだ。一枚札が千円札だ。
それよりなにより 亜美は 大きな指の長い綺麗な手に惚れてしまったのだ。
「あっあのぉ〜大きな手ですね。手に一目惚れしちゃいました。」
「ハッ手だけっ!」
「ハイ。手だけです。」
「君、面白いね〜ハハハハ〜また来るね。」
「あっハイありがとうございました。」
亜美は 残念だった。だって また来るねだけだから。 名刺くらい くれるの期待してたのに。
亜美には付き合って1年の彼がいる。彼とのセックスで あのお客様の手を思い出しながら いつになく 燃えてしまった。
続く。