……初めて美里に会ったときの印象は『恐い』だった。
ザワザワ……
中学校の入学式、胸の高鳴りを抑えて登校した。教室に入ると知っている顔もいたが知らない顔の方が多い。少し不安になっていた。
「鷹南!何ボーッとしてるのさ!」
「うっさいなぁ。ボーッとするのは特技なの!」
友達と少しふざけている時だった。
ドンッ
「あっ…」
人とぶつかってしまった。「ご、ごめんなさい!」
「あ、うん」
『………恐い』
それがウチと美里の初めての出会いだった。まさかこの1年後、バッテリーになっているなんて思いもしなかった。