勇治君が戻ってきて2週間たった。だが、勇治君の態度は相変わらず冷たい。本当に憶えてないのかな。
……なんだろう、この気持ちは。なんだか寂しいとゆうか、なんとゆうか、とってもテンションが落ちている。う〜ん。こんな感じは初めてだ。なにか私の中で何かが起こってる…。
「橋本ぉ!!ボーッとするなぁ!!」
バコッ!!!
「いったぁ!!」
ボーッとしているところを見付かり、南山Tに怒られた。
「真面目に授業を受けろ!ボーッとすると皆に置いていかれるぞ!」
ちっ!うるさいなぁ南山は。心の底から思った。
「なんだ、その目は?うるさいなぁって思ってるんだろ。なら、この英文を訳してみろ」
はぁ!?無理だし。でも、わかりませんってゆうのもやだしなぁ。
「……私は…」
えっ!?勇治君?
「……私はあなたを見て」
教えてくれてるんだ。
「私はあなたを見て」
「とても嬉しかった」
「とても嬉しかった」
「なぜなら」
「なぜなら」
「あなたは私を」
「あなたは私を」
「忘れていなかったから」
「忘れていなかったから」
「ほぅ、訳せるのか。運が良かったな」
ふぅ〜。助かった。
私はこっそり勇治君に話しかけた。
「ありがとう」
「………」
なんにも言ってくれない。でも、いいや。だって助けてくれた時、すごく嬉しかったもん。自分の気持ちも知ることができたしね。
私は……勇治君が好き。
幼いころの初恋だから、と言えば嘘ではないが、ただ今の勇治君も好きになった。純粋に今、隣にいる勇治君に恋をした。
うわぁ!これからの学校が楽しみだ!いつのまにか、私のテンションは上がりまくっていた。