squall 5

 2007-09-13投稿
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私が目覚めたのは朝だった。
おじさんは、あー。相沢さんは病院から家まで本当におんぶしてくれてたらしい。

「今日は会社休んだから。事情話してみるもんだな。信じてくれたよ」

「本当に、ごめんなさい。相沢さん…私、ヒドいこととか言いまくっちゃって」

「言ってないよ。キミは俺には一言も。おじさんてのは言われてみればキツかったかも」

私は思わず笑ってしまった。
幸せを噛みしめたと同時に倍の不安が襲ってきた。

「あ。学校に連絡してない。それにあの部屋……!嫌!!」

「学校なんか……学校なんかサボっとけ!一日休んだって変わりゃしないから!」

相沢さんて大きい人だな。
ちょっと面白いかも。

でも。

「か、帰るとこがないです。私、部屋で…その……されて…血とか、その…」

「じゃあ新しいとこに引っ越せばいい。見つかるまで俺の家に住みなよ」

「わ!私たち出会って一日ですよ!?信じていいんですか!?お互いに…」

「命がけで騙すやつそうはいないだろ。俺が信じられないってんなら…しょうがないけどな」
「…私、沢田美樹って言います!相沢……」

「相沢省吾、二十三歳、独身だ。よろしく!」


俺たち
私たち



こうして出会った。



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