オレは拾う間彼女がぶつかりそうになったり、けられそうになったら彼女の肩を掴み動いてほしい方向に力を入れた。彼女は最初掴まれたことに驚いたが直ぐに理解したらしくオレの思うようにしてくれた。彼女の肩は小さく、でるとこはででるといっても普通くらいの彼女の胸は体が小さい分大きく見えた。最後になにやら手帳のようなものを拾い渡そうとしたとき、
「カンカンカンカン」
踏み切りの鳴る音だ。ちょうど拾い終わったところだった。
「それじゃあオレ行くわ」彼女はオレの学校とは逆の方の学校の人だった。そして挨拶を軽くして立ち去ろうとした。
「うん、今日は遅刻しないでね。ゆうと君」
「おうっ、じゃあまたな」そういうとこ互いに学校のあるほうへ走った。
「んっ?んっ?んんん?」普通のやりとりだった。しかし彼女はオレの名前を知っていた。オレは色々悩み、考えながら学校へとむかった。もちろん遅刻した。「よう、何黄昏てんだ?ゆーちゃん?」今話し掛けてきたのはオレの悪友・・・いや親友・・・いやただの友達の「しんじ」だ。こいつとは幼稚園から一緒だ。まあたまにはクラスはバラバラだがいつもつるんでる奴だ。