暗い。そして気味が悪い。だが降りる。案外ゴールは近かった。メッチャゴツい鋼鉄製ドアから光が漏れている。
雰囲気は安全そうなんでとりあえず開けてみた。
「遅いんだよ。ちなみに定期入れはその机の上な」
そこにいたのは男言葉の保健の先生、山田邦子だった
てめぇがぱくったのか?しかもなんでいきなり怒られたんだよ、俺。
「そんな事はいいから早く自分の色を決めろよ」
そんな事って…。しかも色ってなんだよ!?
「さっき悪の怪人を倒す戦士になりたいっていってたろ?生徒の夢を叶えるのが先生の役目だ。珈琲飲むか?」
あっいだきます。ってそういやそんな話したけど意味分からんし。
「実はこの学校には悪の怪人が現るんだよ。それを倒すのが役目の学園防衛隊を結成するんだ。ちょうどそこに君の発言。仲間に入れてやろうというわけだ。残った色は黒か黄色だが。」
帰っていいですか?
「お前は黒って感じじゃないな。黄色でいいな?」
人の話を聞け!それも教師の役目だろうが!
「お前に拒否権はないよ。改造手術までノンストップだ。」
よし、帰ろう。…眠い。
「睡眠薬は珈琲だよ。では君を学園防衛隊イエローに任命する。顔合わせと詳しい話は後日な。」
くっそ。ベタすぎて逆に読んでなかったぜ。…イエローって別にカレー好きじゃないんだけどなぁ
そんな事を考えてるうちに俺の意識は落ちていった