持田彩、16歳。大和第三高校一年です☆
今年で付き合って3年目になる一個上の彼の名は、真鍋和也。
タレ目にハスキーボイスが特徴!
もうじきそんな私達の記念日が近づいてる訳だけど…。
「違う!そこはそうじゃないだろ!?」
問題用紙と睨めっこしている私に怒鳴りつける和也。
多分、忘れてる…。
記念日の「き」の字すら覚えてないんじゃなかろうか…。
「もーやだっ!」
投げ出す私。
「やだじゃねーよ!誰の為に教えに来てやってると思ってんだ?」
そう、今日は和也がわざわざウチに来て、勉強を教えてくれている。
実は私、和也と同じ高校通えるなんて軽く奇跡☆ってくらい頭が悪い。
受験の時、死ぬ程頑張ったもんな…。
でも和也ってば、そんな私に対してひどくない??
「私も和也の為にこうして頑張ってるのにぃ!」
「じゃー、もっと頑張れ」
バサッと言われた…。
あーあ、つまんない。
私がブスッとしてると和也が立ち上がった。
「用事あるから帰る。問題解けたら、またメールしろな?」
そう言うと上着を手にして出て行った。
「そんな事言ったって…解ける訳ないじゃんか!」
一人になった部屋で思い切り叫ぶ。