スプラッタ殺人14

森田  2007-09-14投稿
閲覧数[876] 良い投票[0] 悪い投票[0]

午前10時

聖家の屋敷に到着した。昨日見た通り馬鹿でかい。つかこれ部屋全部使ってんのか?


聖家の屋敷に到着した。昨日見た通り馬鹿でかい。部屋全部使ってんのか。


屋敷に入るなり、メイドさんに使用人部屋へと案内された。


ここで規定の服装に着替えろとのこと。


15畳はありそうな無駄に広い部屋だ。

さっきまで住んでいた我が家とは比べ物にならないな。

とは言ってもベッドとクローゼットしかない本当に無駄に広いだけの部屋である。テレビくらいは欲しいもんだ。

俺は使用人服に腕を通した。

堅苦しいスーツのような服だ。

こんなもんを着る日がくるなんて夢にも思わなかったな・・・。着てみたいとも思わなかったし。

着替え終わって部屋から出る。


「案外似合ってるじゃない」


ドアを開けると、ボンボン雇い主こと聖ミネお嬢様が待ち伏せていた。


「誉めてるのか?それは」


「誉めてるのよ。つかあんた敬語使いなさい。一応私が雇い主なんだから、それができなきゃあんた犬以下よ」

口調うんぬんで犬まで格下げかよ。


しかもこの小娘に敬語を使うのか・・・。


まあ雇い主な訳だし当然なんだろうけど。


「金が貰えるなら犬でもいいけどな」


「へぇ、じゃあ、はいお手」


手を差し出してくるクソアマ。


「これでよろしいでしょうか?」


しかし、この状況では逆らえないので、素直に、ミネの手の上へ自分の手を重ねる。


本当にするとは思わなかったらしく、少し面を食らうミネ。


「冗談よ。まあ私も堅苦しいの嫌いだし、好きに話しなさい」


「お前のことはなんて呼べばいい?」


自分の立場をわきまえていない口調で問う。

「ミネか聖でいいよ。さんとかつけられるとうざったいから」


本当に堅苦しいのがお嫌いらしい。


屋敷住まいの令嬢にしては珍しいな・・・こういう家は立ち振る舞いには厳しいと思っていたんだが。


まあそんなイメージだけの知識じゃ計り知れるはずないか。


「じゃあ聖、早速だけど俺は何をすればいいんだ?」


使用人といってもまだ何をするか詳しく聞いていない。


「とりあえずあたしの部屋に案内するね。話はそれからよ」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 森田 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ