空 3

ん〜  2007-09-14投稿
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教室から出て、校舎裏に向かう。すでにサトシはバイクに跨がりニコニコしていた。
「よ〜し。それではぁ、タカシが一目惚れした娘を探しに行きますか!」
『なんでこいつは、こんなに楽しそうなんだ?』そう思いながらバイクに乗った。
「サトシ俺のヘルメットは?」
「あぁ。ないよ!」そう言ってバイクを走らせた。
「サトシ何処行くんだよ!」
「先ずは、海でしょ!犯人は事件現場に戻るって言うじゃん♪」
「お前は、刑事か!てかなんの事件だよ!」なんてサブい言葉を交わして海に向かった。捜しに行こうと言われ、出て来たが何のあてもなかった。


「タカシあの人は?じゃあの人?」
「違うよ。いる訳ないじゃん」
海の見えるこの公園は、結構人が集まる場所だった。おじいちゃんから、子連れの親子、カップル、スーツを着たリーマン。
「なぁ。もう帰ろうぜ!」俺は、居る訳ないと思いながらも、頭のどこかで、会える事を期待していた。しかしそんな偶然もある訳なく、がっかりしていた。それは、サトシも同じみたいだった。
「そうだな。犯人は戻って来ると思ってたんだけど…でもタカシ海って綺麗だね♪」
「だからお前は刑事かって!それに海綺麗だねってキモッ!」
そんな冗談話しをしながら公園を後にした。

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