空 5

ん〜  2007-09-14投稿
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またこの公園に来た。朝は始めて来たけど、ジョギングしてるおじさん。犬の散歩する人。スーツを着たリーマン。あの人もサボりか?朝から結構人が居る公園だ。
「う〜す!」サトシが来た。
「おう!」
「タカシぃ。朝の海も綺麗だね♪」
「またかよっ!」
「はいっ!タカシ用のメット」
サトシは、ヘルメットを投げてきた。
「サンキュー!なんだよコレ?」サトシが渡したメットは、工事用のメットだった。しかもメットには『俺です!』って書いてあった。
「なんだよコレ!」
「それ被ってたら、注目度上がるじゃん。その娘も気付きやすいと♪」
「いや?!逆にハズイ」こんなのでアピールしたくねぇと思ったが、一応乗ってみた。
「よしっ。初めにリリの食堂に飯食べ行こうぜ!」リリというのは、サトシの彼女だ。俺達の高校の近くにある女子高に通っている。年齢はタメで、小柄な可愛いらしい子だ。小さい頃に父親を亡くしタメ年なのに、しっかりしていて、サトシにはピッタリだった。
「今日リリちゃん、学校は?」
「家の手伝いで休むんだって!しかも、今日はリリのおねぇさんも家いるんだって♪」
「ねぇさん?だから?」
「すごい美人なんだって!」
「はぁ〜。リリちゃんに話すぞ!」俺達は、笑いながらバイクに乗った。『俺です!』メットを被って。

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