「おはようございま〜す」サトシが元気一杯に店に入った。
「いらっしゃいませ〜。あらサトシ君、今日学校は?」リリちゃんのお母さんだ。リリちゃんのお母さんは元気で明るい感じの人だ。
「おはようございます。」俺も挨拶した。
「今日は、友達と二人で社会見学です!これが友達のタカシ。」
「これってなんだよ!どもっタカシです。」
おばさんはニコニコして、会釈した。
「リリ〜!サトシ君来たよぉ」
慌ただしく、リリちゃんが出て来た。
「サトシ、タカシ君おはよ!」
「おはよ〜ス」二人で声を揃えて言った
「タカシ君聞いたよ!一目惚れしたんだってね♪」ニコっとしながら話しかけてきた。
「ははは」一目惚れって良く聞くと恥ずかしく思えて、顔が熱くなるのがわかった。話しを反らす為に、おねぇさんの話しをした。
「今日おねぇさん休み?凄く美人なんだって…」
リリちゃんが何で知ってるの?って感じで「休みだよ。体の調子悪いみたいで、医者行くんだって」
サトシがすかさず「もういないの?」
「サトシぃ!もしかして、ねぇちゃん見に来たの?」さすが女の子感が鋭い。俺は二人のやり取りを見て笑っていた。
すると、店の奥から「お母さ〜ん」と、女の人が顔を出した。
一瞬周りの時間が止まった様に思えた。そこに立っていたのは、公園で一目惚れした彼女だった。