部屋にひとり

カスカス  2007-09-14投稿
閲覧数[193] 良い投票[0] 悪い投票[0]

覚悟はしてたよ、だけどそんな急に逝かなくてもいいのに。


もう、会えない…
もう、喋れない…
もう、手を握ることすらできない…
もう、何もしてあげられない…
もう、もう、あなたはいない。
会いたい、会いたいよ。どんなに願ってもあなたには二度と会えない。かなわない願いだね。

『なぁ、結婚しようか』急にあなたに言われて、すごく嬉しくて涙が止まらなかった。
約束したじゃない。なのに先に逝くなんて…



最後の顔はいつまでも忘れられず、きれいで真っ白な骨をみて、誰かと『きれいなお骨ね』ってしゃべったことが何故か忘れられない。


思い出すあなたの顔は笑顔だけ。人の記憶はあいまいで、ケンカしたときや泣いてる顔、そんな顔はこんな時、すぐには浮かんでこないんだよ。

だから後悔する。もっと一日一日を大事に過ごせばよかった。いつまでも忘れないように記憶にきちんと残るように。


でも、今ごろ後悔してももう遅くて、泣いても泣いても時は止まらず、現実を思い知る。

あなたのいないこの部屋にあたしは一人。

会いたいよ、会いたいよ、会いたいよ…

あなたの温もり、におい、存在をすぐに探してしまう。

ねぇ、あなたは今どこにいるの。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 カスカス 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ