『何か、昔のアンタを思いだすわね』
一ヵ月ぶりくらいに、まこっちゃんと電話。
今日の出来事を話した。
中学入ってすぐ和也に一目惚れして、気合い入れて告白した。その時に、彼女いるしって断られたんだ。
んで、『じゃあ別れて下さい!』って言っちゃったんだよね。
どうしても付き合って欲しくて必死だったな。
あの頃は若かった(笑)
…デジャヴ感じたのはそのせいかぁ。
「でも…、じゃあ別れてってよく考えたら無理な話だよね(笑)」
私が笑うとまこっちゃんも笑った。
『彩は真直ぐ過ぎて無茶苦茶言うからなぁ。私も苦労させられたわ(笑)』
「な、何おーぅ!?」
電話を持ってない方の手で拳を作る。
『でもさ、どうすんの?好きにさせるって宣言するって事は告白だけじゃ終わらないと思うけど?』
ん〜…。
「どうするって…
私が好きなのは和也だけだもん。いつだって…」
向こうで、ふぅ〜んって聞こえたかと思ったら
『そっか、頑張んな』
って言ってくれた。
プルップルッ♪
キャッチだ。
「また電話するね」
私はそれだけ言うと、すぐに切り替えた。
『もしもし?』
聞き慣れたハスキーボイス。
「和也ぁ〜!」