新学期から1週間がたった。それから萩原と仲良くなったが、ものすごい明るい性格の香織とも仲良くなった。
新学期の次の日
突然香織からかわいいメモを使ったお手紙をくれた。中を開けると何故か筆で文字が書かれたのだが…。
『ヤッホー!はじめて手紙書いたョ〜wwでもこんな感じの手紙、流行おくれヵモ…なにしろ筆だし…(笑)しかもド下手で…(汗 まぁ手紙なんて読めればいぃし!ァ、というか本題だけど香川のお土産ありがとうございましたぁ。まぢ嬉しかったョ(笑)それでは。さらばっ! by香織』
そういうことね。あたしは春休みに香川のおばあちゃんの家に行った。本当は自分専用に買ったのだが、やっぱりあげた方がいいと思い、お土産を香織にあげたのだ。
あたしも香織に手紙でお返事した。「どういたしまして」と「お手紙ありがとう」って書いた。
そしてこれをきっかけに2人で交換ノートを書くことになった。香織とあたしの友達関係が始まったのだ。
ホームルーム
今日は前期委員会を決める。あたしはずっと放送委員になりたかった。1年の前期の時、放送委員をやっていたが、後期ではもう1人立候補者が出て、多数決でその人に負けてしまったのだ。今回は絶対やってやる!と気合いを入れた。
学級委員、生活委員、図書、美化、報道、保健、体育…それぞれの委員会が決まってゆく。
そして…
「では、放送委員の立候補者は…」と台詞の途中だが、学級委員がそう言うと、あたしはのびのびと右手を挙げた。
すると、あたしと全く同じ方の手、同じタイミングで手を挙げる者がいた。
あたしの目の前で。