蟲〈バグ〉‐序虫‐

ねこのレン  2007-09-15投稿
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地球滅亡までのカウントダウンが始まった1AZ3年。
地球の変化により一つの生物が産み出された。
蟲(バグ)とよばれるそれは人の体内に寄生し自らを人体構造に融合させることにより
その寄生した人間に特殊な能力をもたらす。
これは蟲が自らの寄生した人間を守り自らを守るためのものである
蟲に寄生された人間に身体的な変化がある事は稀で
外見からはその人間が蟲に寄生されているのかは見分けがつかない。
稀に寄生の影響により腕が数本背中から生える、
新たな臓器から製造されるなどの突然変異体が生れる事もあるが
ほとんどの場合は蟲に寄生されてもその人間が蟲によってもたらされる異様な力を使わなければまず寄生者は発見される事はない。
寄生された者達は必要以上に目立とうとはしない。
己の身が危険なときだけ能力を発動する。
その為、まず蟲に寄生されている者が見つかる事はない。
しかし、人は自分達とは違う者を恐怖し排除しようとする。
身近な人間がもしかしたら蟲に寄生されているかもしれない。
いつしか自分に異端の力が向けられるかもしれない。
そんな疑心暗鬼に全世界の人間は陥った。
中世、魔女狩りの復活である。
少しでも疑われれば、無茶苦茶な理由で処刑される。その者が本当に蟲に寄生されていれば異端の力で生き延びる事も出来るが、
ただの人間であった場合、間違いなく死に絶える。
現代に魔女狩りが復活した…
 蟲(バグ)狩りと名を変えて。



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