―いや
梅城ケンヤは強く拳を握った。
―これで良いんだ
―何も間違っちゃいない
―毎年1万人がイジメで死んでるんだ
―だから俺が裁くんだ、止めるんだ!
―外科手術はしたくても血を流したくないなんて、虫が良すぎるじゃないか。
―この位で何を怯む梅城ケンヤ!
―俺は、これから1000人を生贄にしなければいけない身なんだ
イジメの無い未来のために―\r
胸の内の葛藤を強引に封じ込めた彼は、部下達に撤収を命じ、死体と証拠を消し去るべく、清掃委員会と死体処理業に電話をかけ始めた。
【処刑生徒会長第二話・終わり】