あの日から3日目。
親友の「舞希」にも話した。
凄く驚いていたけど、「応援するから!」
と言ってくれた。
そして今日、1週間後に控えた体育祭の役員決め。
担任の、
「今日は、役員を決めるぞ!」
の一言。と同時に、女子からの猛抗議。
「面倒くさ〜い!」
「静かにしろ!まずは選手決めだな。」
お構いなしに先生は進める。
「100m走は…宮下!お前走れ!」
はっ?
「何であたしなの?」
「お前が一番タイムが速いからだよ。頼んだぞ!」
体育祭は座って見たかったのに!!
選手決めが終わり、次は役員決め。一人一つは役員がある。
私は普段、保健委員。当然、「救護」だ。
最悪。一緒の人もあまり喋らない人。その上ケガ人の看病。有り得ない!!
「担当佐伯じゃないじゃん。」
舞希の一言で慌てて分担表を見る。
そこには
「佐伯」の文字はなく「前田」の文字。
「誰だよ。前田って」
「この前来た新任。紹介されたじゃん!」
「知らない。だって佐伯先生で頭がいっぱいでさ…」
「あんたは馬鹿だ!」
と、舞希はあたしを叩いた。