『練習なんかしなくていいじゃんか!』
日に照らされて校長の長い話を聞く。
ヤバい。気持ち悪っ。朝ご飯食べて来なかったからか…。
見事と思う程冷静な分析と共に私は倒れた。
薄く目を開ける。此所は保健室。
「大丈夫か?」
この声は…間違えるはずのない大好きな声。
「お前今日2回目だぞ?」
「すいませんでした。」
佐伯先生と舞希がいる。
「佐藤(舞希)は帰っていいぞ。」
「分かりました〜。」その後口パクで
『が・ん・ば・れ』
何をだよ!!
「なんで佐伯先生がいるんですか?」
本当は嬉しいのに、心とは反対の言葉。
自分が嫌だ。
「俺が宮下を運んだんだぞ。」
「そうですか。」
「前田先生が良かったのか?(笑)」
「そんな事ないです!ありがとうございました!」
「元気だな!俺は戻るから。」
「あたしも行きます」
「寝とけ。また倒れたら俺がもたん(笑)」
「ひどい………」
「(笑)嘘だよ。ゆっくり休め。また後でな」
ドアが閉まると、
「やったー!!」
と、あたしは声をあげた。
先生と喋っちゃった!