『うぁ、いたー、かわいい』
もう目線ははずせない。お姉ちゃんと、ホント一緒だよ、あたし。
真面目そう、固そう、地味、もちろんオタクはあり得ない。
ストライクは、きれいめのやんちゃ顔しかいないでしょ。
『フランクに話してくれてる、嬉しいかも』
そう、大体すぐ和めちゃうんだよね、末っ子の甘えんぼは、他人の懐に入り込むのが得意。これだけはお姉ちゃんより1枚上手かな。
ただ、あたしも
「やんちゃそうだったから、へーきかと思って」
と後から言われたこともあったっけ。
・・・まぁ、堅物には見えないだろうとは、何年もあたしをやってれば、わかる。
お酒も入って盛り上がった会話から、ちょっぴり年下と判明・・・ストライク(笑)
そういや、明日は仕事だ。まあ大体、仕事の壁はもろくも崩れ、翌日二日酔いで後悔は大得意だし。
さて、皆帰ろうって感じね。よしよしこの位がちょうどよい・・・うーん?
なんか探してる?あたし?
バック変えて来たからメイク道具くらいしか入ってなくない?大丈夫かあたし?
きゃー、気付いたときにはあたし・・・紙切れに、しかもメイク道具から探し当てたアイブローで携帯の番号書いて渡してた。
・・・カッコ悪い。なんて古い攻めしてんだぁ。
・・・ってか、かなりさりげなく周りに気づかれないように受け取ってたよな。・・・遊んでるな、きっと。