名もない唄

mikiko  2007-09-16投稿
閲覧数[269] 良い投票[0] 悪い投票[0]



名もない君は


汚れもしらず


ただ空を求めていた


届くはずのない手を

届くはずのない声を


君は空に届けていた

名もない君は自分を

知らずにいた


風を感じることもなく

暖かさも冷たさも
感じることもなく



ただただ空だけを求めた


君は知りたかった


君はなりたかった


君は歌いたかった


ただそれだけだったのに


何度も何度も


月と太陽が通りすぎていった


数えきれなくなったとき


名もない君は



名もないまま



何もなくなった






ひとつの唄を残して





空はその唄を


名付けた









名もなき唄
















投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 mikiko 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]
☆激カワでダイエット☆
!2800円で美脚に!


▲ページトップ