翼の折れた鳥は何を考えて生きるのだろう。
また飛べる日を夢見て?
飛べるものを羨んで、憎んで、嫉んで?
人間のように早く死にたいと思いながら?
仲間がいるからまだ死ねないと?
友情?愛情?
鳥は傷ついた仲間のことをどう考えているのだろう。
不運だな、とか?
早く死なないかな、とか?
どうでもいい、とか?
可哀相だ、とか?
救いたい、とか?
鳥はそんなことなんて考えず、そんなことなんて忘れてしまうのだろう。
今まで飛んでいたことも。
一緒に飛んでいた仲間のことも。
一概にそうだとは言えないかもしれない。
でもそれが鳥の限界。
悲しいけどそれが現実。
けれど人間は鳥じゃない。
誰かに同情なんてされたくない。
傷付いても傷ついてもそんなもの望まない。
ただただ、また飛べる日を願って戦い続けるんだ。
明日こそは飛べると夢見て