自分を客観的に見る悪魔の自分がいる。
可哀相だな、と。
本当は誰かに同情されたいんだろう?と。
誰もお前になんて同情しないさ、と。
待っていても闇から救ってくれる人なんて現れない、と。
そろそろ休んだら?と。
今まで自分を落としめてきた奴を怨めと、憎めと、呪え、と。
自分より不運な奴を見ると落ち着くんだろ?見下して、ああ、こいつよりはマシだと思うんだろ?と。
お前の善意はいつも見返りを求めているんだろ?と。
嫌いな人にでも猫被って騙してるだけだろ?と。
悪魔の自分が囁く。
その全てが本当で、その全てが嘘。
その自分に、五月蝿い!そんなことわかってる!黙れ!消えろ!などと押し殺しながら日々を生きている。
人の心なんてわからない。
どんなに優しい人でも…そう、僕も。
人は信じるべきだ。
人なんて信じるもんじゃない。
この世は矛盾だらけ。
嘘で塗り固められている。
…でも自分の中の小さな自分が囁き続ける。
いつか光が射すと。
僕は闇の仲でそれを待ち続ける。
いつまでも、いつまでも。
最後の最後まで光なんて射さなくても
そのことに本当は気付いていても
諦めが悪いんだね。
でもいつか…