おねぇさんが、家を出たのを確認したように。
「タカシ!公園って、もしかして、タカシの一目惚れの相手、リリのおねぇさん?」
「キャー!タカシ君の一目惚れおねぇちゃん?」
サトシはびっくりしながら、リリちゃんは目をキラ?させながら聞いてきた。
「うん…そうみたい。」
俺はまだドキドキしていた。
「マジっ!」「キャー!」
「ねぇちゃん。今彼氏いないよ!」
「えっマ…」俺が言いかけた。
「え〜!!マジぃ〜!」サトシが声を上げた。
「サトシぃ〜〜!」リリちゃんの顔が鬼に見えた。
「いや。ごめんなさいぃ〜。」
「アハハ」お母さんが笑っていた。
俺はリリちゃんから情報収集し始めた。おねぇさんの年齢。仕事は何をしているのか聞ける限りの事を聞き出した。
リリちゃん情報では、年齢は、俺達の三つ上の二十歳。仕事は建設会社の事務員。今までは、同僚の人と付き合っていたが、別れた事など…
今日、話しを聞くまでは、何も知らなかった。好きになった人の事を少しだけでも、知れる事が、嬉しい事なのを知った。
「タカシぃ飯も食べたし、これからどうする?」
「学校行こうぜ!」
「え〜。じゃ俺リリと遊び行くよ♪」
俺は、サトシと別れて、学校に向かった。学校までの風景が今までとは違って見えた。