夕闇に咲く花?

鹿子  2006-03-15投稿
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アタシと一緒に居てください…
アタシをどこか遠くに連れ去って…

制服をマトモに着ているのが辛い夏…。やっとの思いで迎えた終業式。
蝉はしつこいほどうるさく鳴き、体育館はとてもに輪をかけた暑さだ。
校長先生の話はつまらない…毎年言ってることに少しアドリブで付け足したぐらいだ。次はお決まりの注意事項。
夜遊び厳禁、二ケツ禁止。
二ケツ禁止なら六角売るなよ。
何度思ったか…。

僕は長澤恭平。至って平凡な中学生。他人と比べて頭が少し悪い。一回寝てしまって数学を0点にしてしまったことがあるかな…。何時まで怒られたっけ?
どうでもイイ。
しかし僕にも彼女が居た。勿論過去形だ。そんな話はもうイイ。
やっと夏休みだ…。
そんさ!今日からパラダイスさ!!
な訳もなく…
受験の用意をしなければならないのだ。なんとも胸くそ悪い。
一年や二年の頃に勉強してればよかったなぁ…。

教室に戻り、自由時間。
僕はクラスメートと騒いでいた。
するとある友達…西原雅吉と言うんだが…
こいつが箒で窓を割ってしまい、大惨事。何故か僕まで怒られた。
クラス委員長だからか!?
とにかく、普通なら11時には帰れるところを、こいつのせいで12時になってしまった。しかし勿論のことなのだが、雅吉はまだ怒られている。
バカだ…。
職員室を出ると、古くからの親友、吉川疾風が待っていた。
「おぅ、遅かったな…」
「悪い悪い、暑くないのか?」
疾風は静かに首を横に振った。
…暑くないわけナイよな。
疾風は顔も頭も運動神経もイイのでモテる。そこら辺のアイドルとも張り合えるだろう。
何故僕と友達なのかも分からない。
雅吉はバカだからな。ウン、分かる。
「マクドナルド行く?」
疾風はかっこよく前髪に付いた汗を拭いながら言う。
惚れ惚れするな。冗談だが…。
僕は悩んだ末、行くことに決めた。

僕達の学校の生徒は、昼ご飯をどこで食べてもイイ。勿論学食もある。
なので、大抵僕が溜まっているグループは学食かマクドナルドだ。
溜まっていると言っても4人だけだけど…。
疾風が居るのでそこら辺の男子より格段目立つ。僕はアレだけど…。

とにかく駅前のマクドナルドに着いた。
終業式なので、人がとても多い。確実に大半は一回は見たことある人たちだ。
僕は部活に入っていないので、誰も挨拶をしてこない。悲しい。



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