俺は、公園からの帰り道何も覚えていない。どの道を通り、いつ家に着いたのか。
ただ気がついた時には、家に付き、携番とアドレスの書いてある、手帳の紙切れを眺めていた。
電話をかけようと思い、携帯を持ってみるものの。また緊張で話せなかったら、ただの無言電話になってしまう。俺はメールを打つことにした。
[こんばんは。タカシです。
今日は、会えて嬉しかったです。変わった日本語しか話せませんでしたが、もし良かったら、今度の日曜日会えませんか?]
メールを送信した。
俺は、メールの返信をドキドキしながら待っていた。
チャララ〜♪メールが来た。
[こんばんは♪私も嬉しかったよ。それじゃ今度の日曜日に♪おやすみなさい☆]
『キタァー』俺は、電○男の 気持ちがわかった。
俺のテンションは、かなり上がっていた。
「やったぁ〜!やったぁ〜♪」まるで子供が、おもちゃを買って貰った時の様に、部屋の中を跳び回っていた。
「うるせーぞ!タカシぃ!」
親父が怒鳴り込んで来た!
「お前が、うるせーよ!ば〜か♪」
その瞬間!バキッという鈍い音と共に、鼻が熱くなった 。俺は鼻から血を流しながらもヘラヘラ笑っていた。
「お〜い!タカシ?大丈夫かぁ?かぁさ〜んタカシがぁ…」と親父は階段を降りて行った。
俺は、薄れていく意識の中で、恋の力は凄いと思っていた。