日曜日になるのが楽しみで仕方がなかった。
一日一日がもの凄く長く感じた。
学校に来ては、くだらない授業。サトシとのいつもの会話。ただダラダラと一日一日を過ごした。
ついに、日曜が来た。
昨日の夜に待ち合わせ場所は、決めてある。俺は急いで、準備をし、待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所は、海の見える公園。二人のお気に入りの場所。
今日は、天気が崩れるという予報だったが、予報は外れたみたいだった。
『晴れて良かったぁ。初デートが雨じゃテンション下がるからなぁ』俺は辺りを見渡す。
今日も朝から人いるなぁ。ジョギングをするおじさん。犬の散歩をする人。スーツを着たリーマン…は、いないな。
「タカシ君！おはよっ♪」
「あっ！ぉはよっ！」
カナエさんに、会う時はいつもドキっとさせられる。
「今日は、晴れて良かったね♪予報で雨だったから、初デートが雨だったらテンション下がるよね？」
俺は、嬉しい気持ちになった。『同じ事を考えてたなんて〜♪』
『俺は、雨でもカナエといれるなら…』
「タカシ君？どうしたの？」
「なんでもないよ」
ヤバイ?変な妄想していたっ。
とりあえず場所を移動しよう。
「何処行こうか？」
「じゃ♪映画♪」
「そうだね。じゃ行こう」
俺は、カナエさんの車に乗り込む。少しカッコ悪く思えた。
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