ディフェンド ”竜巻” 29

 2006-03-15投稿
閲覧数[359] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 ―北の入り口(内部)―\r
 「うらぁ―――っ!!」
 「フッ・・・」
 啓吾は、惷に向かって何度も攻撃するがどれもかわされてしまう。
 「はぁっ・・・はぁっ・・・」
 「け、啓吾・・・。無茶しないでよ!」
 「儘が・・・やられたんだ・・・無茶せずにはいられないだろ」
 「・・・」
 ココに入って1時間は経っただろう。啓吾の足はフラフラで今にも倒れそうだ。
 「私も、やるから」
 「・・・?」
 「その、儘って人も『リイバー』の人みたいだし、同じ『リイバー』同士何だよ?家族みたいなもんじゃん」
 「でも・・・」
 「とにかく、私もやるから」
 「はいはい・・・分かったよ」
 「じゃ、行くよ〜っ・・・―――」
 2人は一斉に惷に向かって走った。
 「2人いっぺんに来ても無駄だ」
 舞が手を前に突き出す。後ろから何十匹もの蝶が出てくる。その蝶は惷の近くまで来ると、一瞬で透明な先が尖った物に変化した。
 「フッ・・・。そんな攻撃」
 惷が手を前に突き出すと、たくさんの風が惷の前に集まり、風の壁を作り上げた。そこに、蝶は全てぶつかり消滅した。
 「弱い、な・・・―――」
 と、風の壁が消えかかったその時・・・―――。
 「なっ・・・!」
 惷の前に啓吾がこぶしをつくって前に押しだした。
 
 だが、また一瞬のうちに風の壁は現れ、啓吾は風によって後ろに飛ばされた。
 「いって〜ぇっ・・・」
 「ふ〜っ・・・だめかぁ。いい作戦だと思ったんだけどなぁ」
 「ま、そぉだな」
 「貴様ら、今の攻撃で僕を倒せるなどとおもったのか・・・?」
 「あぁ。そぉだな」
 「ずいぶん甘く見られているらしいな・・・」
 「?」
 惷の周りに風が集まり、そしてグルグル渦を巻いたようになる。やがてそれは大きな竜巻となった。
 「なっ・・・なんだよ、これ・・・」
 「・・・!」
 
 どうやって・・・戦えばいいんだ・・・―――?














投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 梓 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ