空 20

ん〜  2007-09-17投稿
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かぁちゃんも泣いていた。
「後、こんなお願いもおかしいですが、あいつ…彼女にも父親がいません。あいつの親父さんが生きていたら、必ず俺は殴られていました。殴られて当然です。俺の親父だって、殴っていたと思います…。だから、俺の親父として、あいつの親父さんとして、俺を殴ってください。お願いします。」
サトシは顔を上げた。
「よ〜し。歯くいしばれ!」
親父が腕を振りかぶった。
「ちょっ!親父っ!」
俺は止めようとした…
バキャッ!! もの凄い音がした。その瞬間サトシの体が宙に浮いた。
「サトシ!大丈夫か?イケるか?」
「…タカシは、こんなの喰らってたのかよ…通りでつえ〜はずだよ」
「大丈夫か?おいっ?」





サトシは少しの間動けなかったが、起きた後、浴びるように酒を飲まされ、夜中まで泣いては、笑って。それを繰り返していた。

そして次の日。サトシは学校に退学届けを出し、学校を辞めた。
俺はサトシがいない、学校に毎日通いながら、カナエとの恋愛も順調に進んでいった。


そして、一年が過ぎ、高校三年の冬が来た。



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