たれまに〜Anniversary〜(5)

じゅりあ  2007-09-17投稿
閲覧数[185] 良い投票[0] 悪い投票[0]

『お前、何で電話して来ないの?』
あ、あら…ちょっとお怒り?

「だって…」
『まさか、あの問題…未だに解けてないのか?』

う…。

「うん…」

小さな声で頷く私。

『まったくお前は…』
ため息混じり和也。

けどすぐに優しいトーンになる。

『俺がいないとホントにダメだな』


「そーだよ。和也いないと解けるもんも解けないよっ」
嘆いたフリをする私に、
『じゃあ又、そっち行くから』
って言ってくれた。


最近あんまり構って貰えてなかったから嬉しい。

たまにこーやって優しい言葉を投げてくれるんだよね、和也は。
私の中で好きの気持ちが膨らんでく。

「和也…」
『ん?』
「会いたい…今すぐ」
高ぶる気持ちを押さえられないでいる。

けど、

『ダメだ…』

和也はそうは思わないらしい…。

『あ、用があって…今ウチにいないんだ』

すぐに付け加える。

…用って

何なの?

会いたいって思っても、いつだって『用がある』で済ませる。

「最近ずっとそれじゃん…」
会ったって勉強するだけ。
『しょうがないだろ…』

私は和也の何?

彼女でしょ?

こんなの付き合ってる意味ないじゃん!!

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 じゅりあ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ