私たちは今、だいっていう名前のチワワを飼っています。
その犬ももう7歳になりました。
なのに、私にはなんでかいまだに懐いてくれません。妹が大好きみたいで…
よく怪我をしてくる妹の足を毎日舐めてるんです。
私は、私立中学に通うようになって、兄と2人で親元を離れています。
そのせいもあるんでしょう。妹と一緒にいる時間が一番長いんです。
エルフも、私といる時間が一番長かった。その分、悲しみも人一倍大きかった。
だけど、エルフは私に大きな力をくれた。
自分で生きていく
という力を…
エルフがいなかったら、私はたぶん両親が大嫌いになっていたと思う。すぐに父や母のせいにして、ふさぎ込んでたんだと思う。
生きていく
ということの大切さを教わった。
いじめなどが社会問題化となっているこの世の中。
もっと皆が自分と向き合うべきだと、私は思う。
絶対に人間は一人では生きていけない。
お互いが信じ合える、仲間というのは本当に大切なんです。
ちょっとしたことでくよくよしたり、悩んだり、後悔したりしたって、意味はない。
もっと前向きに生きよう。今まで自分がしてきた全てのことを、宝物としてしまっておこう。
謝るんじゃなくて、お礼を言おうよ。
私はそうやって、過ごしています。
今年の夏、エルフのお墓には大きくて、真っ白な一輪のゆりが太陽に向かって咲いていました。
私はいつか、お墓の掃除をしたついでに、近くに咲いていたゆりをお供えしたよね。もしかして、その花が種になって、またきれいに咲いてくれたのかな…
ありがとう。
本当に
ありがとう。
空を走るエルフへ、私からのちょっとした感謝の気持ち。