片思いの先は…9

梨央  2007-09-18投稿
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誰もいない場所に行きたくて、一人になりたくて…私は屋上にいた。


「キーンコーンカーンコーン♪」


5時限目のチャイムが鳴る。教室には戻れない。
「そうじゃない」

そう言おうとした舞希の目には涙が。

すぐ泣くんだ。舞希が悪い。裏切ったのは舞希だ。
でも、頬に涙がつたう。親友と思って打ち明けた、あたしの気持ちはどうなるの?


「誰にも言わないでね?」
「了解!言いたくても言えないけどね♪」


笑って話したあの時の私はもう……いない。





「サボりか?」





この声は佐伯先生。
何でこんなところに。

「シカトするなよ…って泣いてる!?」

私の顔をのぞきこんだ先生は驚く。

私今、凄い不細工だろうな。
先生に見られちゃった。


何もかもが嫌だ。


「新藤が探してたぞ。愛しの梨央ちゃんがいない!って(笑)お前ら付き合ってんだ?いいなぁ青春!!」



気付いてよ。私は、先生、あなたが好きなんだよ。









付き合ってるのもばれた。先生は私の気持ちに気付くはずない。

きっと伝えれば届く想い。
でも伝えるのは凄く………怖い。


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