「てめぇがイケメン違うかったら俺たちは何の為に存在してんだよ!!!」
「俺たちって…俺もかいな!?」
沈黙…
確かに聡はカッコイイ…
疾風と比べたら格段下だが、クラスで上位だなぁ。
あ、疾風と月野姉弟とはおんなじクラスだよ☆
…じゃなくて!!!
「俺だけかぁぁぁぁ!!」
「キャハハハハ!!アンタだけだぁ♪」
俺と千夏以外しけている。付き合ったときもこうだったなぁ…
別に過去には浸らないけどさ。未練もないし。
色々と話しているうちに夕方になる。
「俺たちそろそろ帰らな怒られるわ…」
「まじぃ!?まだ6時だぞ!!?」
「アタシ、なんか過保護されてるんだよぉ…」
千夏は肩を落としながら言う。
昔はそんなこと無かったよなぁ?普通に10時とかに帰ってたし…。信頼されてたしなぁ、両親に…。まぁイイや…
あの時間が帰ってくるわけじゃない。
「じゃあなぁ☆バイバイ♪」「ウン♪海行こぉね!!海!!メールしてやぁ!」
俺たちは相槌をうちながら手を振った。聡はポケットに手を突っ込みながら歩く、そして千夏は何度も振り返り手を振る。
そんな光景をみてぼーっとしてると、
「まだ好きなん?」
はぁっ!?
と思い、力一杯否定する。「んな訳ナイ!物凄く友達だよ!!!」
「ふ――ん?月野姉弟はイイ噂聞かないからな。正直言ってあまり関わりたくない」
イイ噂聞かないって…なんだソレ?
千夏とかめっちゃ友達多いじゃん。なのに何で?疾風が言ってる意味が分からない…。
「今は分かんなくてイイよ…。いつか分かるから。俺たちも帰ろう。お前んち泊まってイイ?」
疾風の言ってる意味が分からぬまま頷いた。
どうせ暇だし…
いや、夏休みこそ受験勉強をすると決めたじゃないか!!
気になったので聞いてみる。
「お前どこの高校行くの?」
「N高校だけど」
「…そっかぁ…。俺は又雅吉のバカと一緒に行こうかな…」
「どこ?」
「内緒!!」
決めてないけどさ。
てか何でお前は一番イイ公立の高校行こうとしてんだよ!俺の手の届かないトコなんか行くなよ…。
嫉妬…
かもなぁ。
まぁ仕方ナイよ。
頭イイし。
俺なんか…。
中1の時ALL2取ったことあるんだからさ。
「早くしろよ!!」
疾風はもう大分前にいた。
夏休み―…
宿題に追われる日々。
誰か助けてくれぇ…。
何なんだよ!!本当に疲れた…。
今日で7月終わりかぁ…。