真紀はゆかりさんとあたしに支えられながら、2階の真紀の部屋にもどった。
真紀をベッドに座らせると、
「真紀ちゃん、偉かったわ。」
と言って、ゆかりさんが真紀を抱き寄せた。
「おかまに褒められても、嬉しくない・・・よ。」
真紀はそういうと、泣きだしてしまった。
「あら、感動して泣きだすなんて・・・。
意外と真紀ちゃんって、かわいいところあるじゃない。」
ゆかりさんはそういって、真紀をからかった。
「あたしはいつだって、かわいいの!」
そういうと真紀は、ゆかりさんにしがみついて泣きだした。
あたしは気をつかって、真紀の部屋からリビングに行った。
しーちゃんがあたしの顔を見るなり、
「真紀ちゃんの様子は、どう?」
と、真紀のことを聞いてきた。
あたしはまさか泣いているとは言えずに、
「今真紀をベッドに寝かせてきたんだけど、心配だからゆかりがついてるって。」
と、嘘をついた。
「ゆかりさんがついてるなら、安心だね。」
しーちゃんはあたしの言葉を信じて、安心したようす。
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