「亜優?大丈夫…??」
私の隣で話かけてきてくれる人がいる――…
「ちょうしはどう??」
「頭は大丈夫か??」
「頭強くうったからなー」
そんな声がざわざわと聞こえる――。
頭を強く――??
私はよく分からなかった――。
私の頭はボーッとしていてなにがなんだか分からなかった。
「加地並さん、あなた大丈夫なの??!」
大人の人が私を見て言う。もちろん、他の人もだ――。
「何とか生きてマス――」
「優が心配してたよ!!」
優―――。
会いたいよ―――。
優。
優はあたしの彼氏。
あたしは体が弱くよく心配をしてくれるの。
本当に優しくて――。
本当に心の底から愛してるよ――。
ガラガラー
部屋のドアが開いた――そこには優がいた。
「優ッッ!!」
あたしは優が来て凄く興奮した。
「亜優っ!!何処をどうしたら病院まで行くんだッッ!?」
「クラッときてそのまま倒れたら頭ぶったみたい??!!」
優はとそっぽを向く。
「心配させるなッッ!!」
可愛いネ――。
今、あたしは優に大切にされてるって凄く思った。
本当は安心したんじゃないの――??