ゲームを始めた頃はパソコンをしている人、ましてやパソコンゲームをしている人達を暗くてキモイ奴らだと決め付け見下していた。だから本当はやりたくなかったのだが、先輩の強い要望もあって嫌々やっていた。だがやり込んでいくうちにその考え方は除々に変化していった。RPGは子供の頃からDQやFFなどはやっていたし、どんな感じかはある程度予想はしていたはずだったが、それは全く別のジャンルといっても過言ではないほどの内容だった。違いは一つの世界に多数のプレイヤーが存在し、互いに会話ができる事。それともう一つの大きな違いがある、今までのRPGのゲームの目標は悪い敵(ボス)を倒す事が一般的だった。しかしこのゲームの目標は仲間を集め、自分達の国を作り統治していく。あくまで進行形で終わりなどない、ゲームの中ではキャラクターが死んでも魔法やリスタートで何度でも蘇るから、しいて言うならゲームをやめた時が終わりなのだ。《現実社会での死=ゲームをやめるてキャラクターが消えてしまう事》が成り立つと言えるだろう。終わりがないから飽きないゲーム。この世界に魅かれ、総二は次第にどっぷりと浸かっていった。