片思いの先は…14

梨央  2007-09-21投稿
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パンッパンパンッ


私の心とは裏腹に天気は快晴。


澄んだ空に体育祭の始まりを告げる、花火があがる。






相変わらずの長い校長の話。



第一種目の100m走。
佐伯先生がいない悔しさをバネにして、結果は1位!!


楽勝だよ。

新藤先輩とも普通に話せるし、ずっと舞希が隣りに居てくれる。


寂しくない。






「これで、第31回の体育祭を終了します。」





帰り道。優勝して嬉しいはずなのに、舞希は先輩と帰っちゃうし、佐伯先生はいないし。

悲しくなってくる。






「宮下?」






「佐伯先生?」
何故だろう、涙がこぼれてくる。


「えっ!なんで泣いてんの?負けた?」


「違う…優勝だもん」


「じゃあなんで?」


言えるわけない。

「舞希がっ」


「何?」


「舞希に彼氏出来たから1人で帰るの。」

こんな事言っても意味ないのに。


「寂しいんだ?新藤は?」


「別れました。」


「ごめんな!思い出したくないよな。」


「別に、あのっ傷は?当分学校来れないって」


「なんで知ってんの?」


「新藤先輩から」



「……そっか」

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