姫がいなくなったこの部屋に俺は1人でいた。
「何だよ姫のやつ!俺が何したんだよ!」
こんなことを言っているが実際俺は何であんなことを言ったんだろうと後悔としていた。
姫が結城のことを憧れていてとても慕っていたのは知っている、そして姫がなぜ男が嫌いになったかも知っている
だからこそ姫を守りたいと思っていた、姫にひかれていた。
(今姫泣いてるんだろうな…よし!姫にちゃんと謝りに行こう。でも、どうやって)
その時ドアが開いた音がした。
姫かな?と思って振り替えると神奈がいた。
「何だ、神奈か…何か用?」
「別に何も無いよ誰かいるのかな?って思っただけ、それが刹那なんて…はぁ」「何だよ俺がここに居ちゃいけないわけ?」
「あはは、拗ねない拗ねない…刹那さ、春姫に何か言ったでしょ?」
「な、何で?」
「動揺してるな。…やっぱり何か言ったんだ。何を言ったの?また、悪口?」
「…結城のことをちょっと…」
「……あんた何してるの?自分が春姫に何喋ったかわかってんの!?」
「わかってる…」
「じゃぁ今から何しないといけないかわかってるよね?」
「…うん」
「わかってるなら行きなよ!」
「…だけど」
「葛城刹那!」
「は、はい!」
「刹那の今考えてることを春姫に言えばいいんだよ。春姫ならわかってくれるよ」
「そっか、…そうだよな!神奈ありがとう。今から春姫に謝ってくる」
「行ってこい!」
そうして俺は部屋を出ていった。
「まったく2人とも世話焼かせるんだから…刹那ももう少し考えられないのかな?ま、無理だよねあいつはそんなこと考えないし…考えれるなら私の気持ちも気付くはずだしね。…頑張れ刹那」
俺は姫の家まで走っていった。
その時誰かが襲われている人影が見えた。
「あの声は姫?」
つづく