片思いの先は…24

梨央  2007-09-22投稿
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高校2年生になった、私の家のポストに、一通の手紙が届いた。






【宛先  宮下梨央

 差出人 佐伯 心】



その場で手紙を開いた。



涙が溢れてくる。

そんなに綺麗じゃない大好きな字で、あたしへの想いが書いてあった。


あたしの隣りには……



貴方がいるはずだったのに。


楽しい思い出を…









高校1年生の冬。

私の愛した人は、星になりました。


誰よりも輝く、星になりました。





毎晩空を見上げて、貴方を見るの。


誰よりも輝く貴方は、
この、暗い世界を明るくするの。


泣いている、悲しんでいる、

そんな人々を励まし続けるの。




もう、あたしだけの貴方じゃない。




分かってるよ。
貴方がいない事。


『もう泣かない』って決めたのに…





雨降りの夜空は星さえ見えなくて、急に怖くなる。


頬を涙がつたって、雨音に紛れて、大声で泣くの。





空に、流れ星がながれた。





あたしは祈った。





『もう泣きません。だから……どうか、この世界を明るい、悲しみのない世界にして下さい。』

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