世の中には色々な趣味を持った人がいる。
その日、僕は家の近くの公園を歩いていた。
「君、流紋潤君だよね?」
そいつは後ろから声をかけてきた。
声の高さから子供だとわかった。
「そうだけど・・・・・・何?」
後ろを振り返る。
そいつはナイフを突き出してきた。
「!!?」
間一髪
倒れることで避けることができた。
しかし、倒れたあとは避けることはできない。
いや、
転がることはできるだろうしかし、そんな無様に避けたくはない。
ならば・・・・
ここまで思考を巡らせるのに約1秒
反撃しようとしたとき
既にその子のナイフは僕の首筋に突きつけられていた。
「なっ・・・・・・」
「遅いんだよ」
その子供は笑い声をあげながらナイフを振りかざした。
ザスッ?
ブスッ?
いや、音など無く僕の体に突き刺さった。
吹き出る鮮血
それを尻目に僕の意識は無くなった。