紫穂「…それで…お話しは…―」
紫穂はおずと言葉をきりだす。
ミズエは自らの役目を見据え直し、話しはじめた。
瑞枝「えぇ…続けましょぅ……。
…組織は、使真の接近に備えていつでも“イヴェリス”の機動ができるようにさっき話したデータを基に“選抜チーム”を形成することにした―。
選抜メンバーは組織によって本人の気付かない所で個人データをくまなく調べ上げられ"選抜検定事項"をベースに選考をしたうえで、最終的に選抜リストに載る――」
祐希「勝手に…ってコトか…」
怜子「極秘な組織なんだから、必然的な手段よ。」
怜子はピシャリといい伏せる。
紫穂「…そんな簡単に…」
怜子「ほらもぅわかるでしょ…理由は、1つしかないじゃない。」
さらりと言葉を投げ掛ける。
紫穂「ぇ…?」
瑞枝「…それが……あなた達…。なのよ…――」
祐希「……は?」
瑞枝「私たちリーヴァはあなた方二人に、“イヴェリス”に搭乗していただきたい―。」
《俺は信じられないと思った―。》
怜子「人類の為なのよ。」
祐希「…何……言ってんだよ?…アンタら」
『でなければ世界が死ぬ』
突然に部屋にあったモニターに人影が移った。