softball?『ウチの3年間の記憶』

柴犬  2007-09-24投稿
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6月


「集合ぉ!!!」
「はい!!」

入部して、もう1ヶ月がたっていた。つまらない練習をして、薫を憎く思う日が続いていたけど最近は違った。時々だけど、薫と同じ練習に参加できるのだ。先輩が休んでポジションが空いた日だけだけど。初めて参加した時、すごく楽しかった。だから、また呼ばれないかなぁといつも待っている今日このごろなのだ。

「……明日は胆振大会だ。だから、練習は終わりにする。」
「はい!」
そうだ。明日は胆振大会。この前の市内大会を優勝して、胆振大会出場が決定したんだった。その時ウチはユニフォームなんてもらってなかったから、ベンチにははいれず応援をしていた。薫は、セカンドでプレーしていた。
1年生にしてレギュラー、それも内野。ウチはこんなに薫を憎く思ったことはない。その時にキレたらもう取り返しのつかないことになっていたかもしれない。今は落ち着いているけどね。

「鷹南!」
「はい?」
上坂先生に呼ばれた。
「明日はこれを着なさい」
手渡された紙袋を見ると、ユニフォームが入っていた。

「えっ!?あ、ありがとうございます!!!」
先生は無言で頷いた。

突然のプレゼント。今までもらったどのプレゼントよりも嬉しかった。ある先輩が引っ越しして退部したからもらえたんだけどね。そんなことはどうでもいい。明日これを着てベンチに入る。そう思うとゾクゾクする。

家に帰って、袋からユニフォームを取り出した。背番号14。かっこいい!!番号関係なしに初めてのユニフォームとゆうことで興奮した。興奮が冷めないまま明日に備えて寝た。明日がどんな日になるかも知らずに…



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